宿毛湾養殖魚 |
宿毛湾とは・・・ ・ 宿毛湾は四国西端、足摺宇和海国立公園内に位置 ・ 豊かな山々からの栄養塩供給が豊富なため絶好の漁場 ・ 豊後水道から黒潮が流れ込み水深も深いため、海水の交換が良く常に新鮮な海水が流入。 また深く湾入し波浪が穏やかなため、絶好の養殖漁場 ・ 温暖(年間平均水温21℃)静穏な海域で、魚のストレスもなく、成長が速い |
宿毛湾の養殖魚の種類・飼育・成長・出荷時期 |
宿毛湾の養殖ブリは高知県内生産量のほぼ10割、カンパチは3割、マダイは5割、シマアジは6割を占める! *その他にクロマグロ、スズキ、カワハギ、ヒラマサ、イサキなども養殖しています。 |
マダイ 春と秋に人口種苗を導入し、1年半〜2年半飼育。 2年半で2.2kg程度となる。 高知県内生産量のほぼ5割!! |
ブリ 4月〜5月に天然種苗(モジャコ)を導入し、約1年半〜2年飼育。 2年〜2年半で5kg前後となる。 高知県内生産量のほぼ10割!! |
カンパチ 5月〜6月に天然種苗を導入し、約1年半〜2年飼育。 高知県内生産量のほぼ3割!! |
シマアジ 高知県内生産量のほぼ6割!!
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宿毛湾の養殖魚の安全性 |
養殖魚は生産者によって厳しく管理されているので安心です。 |
◆餌 ・養殖魚の餌には以下の4種類があります。 |
種類 |
原料/
形状 |
使用状況 |
主な使用魚種 |
生餌 (なまえさ) |
マイワシやサバ などの切り身 |
現在、生餌のみで与えることは少なく主に MPの原料 |
・カンパチ ・マグロ |
モイストペレット (MP) |
生餌、魚粉、魚油な どを混ぜ合わせて 成型した半生固形 タイプ |
現在、もっとも多く使用。配合割合を変えたり、 ビタミンなどを加えることができ、魚の様子に 合わせた餌が作れる
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・ブリ ・カンパチ |
ドライペレット (DP) |
主に魚粉を成型し て乾燥させた乾燥 固形タイプ |
水に入っても崩れることなくほぼ100%魚の口に 入るので環境にやさしい。バランス良く栄養素も 入っている |
・マダイ |
エクストルーダーペレット(EP) | 主に魚粉を高温高 圧の成型機で処理 した乾燥固形タイプ |
栄養成分を細かく調整できるほか、高温高圧処 理により、@消化吸収がしやすくなるA吸収性 の低い栄養成分が利用しやすくなる、などの利 点がある |
・ブリ ・マダイ |
◆環境への配慮 ・かつての養殖は生餌のみを与えていましたが、養殖魚の品質向上や海の環境保全などの理由から、 より優れたエサの開発が進められてきました。 現在、環境への負荷や魚への栄養面から、与えるエサ は生餌→MP→EPへと変わってきています。 宿毛湾でも環境負荷の少ないMPやEPを与えており、 環境を守る最大限の努力をしています。 |
◆薬(ワクチン・抗生物質など)の使用 ・魚に与える薬(抗生物質やワクチンなど)は、私たち人間が使っている薬と同じように『薬事法』に基づ いて承認されており、魚ごとに『用法・用量』や『薬を与えてから出荷可能となるまでの期間』がきちんと 決まっています。 てることが可能となっています。 |
◆魚病診断・環境調査 ・どんなに丁寧に飼っていても、魚が病気になってします場合があります。 そんな時は、魚の病気の専 門家の診断を受け、必要があれば薬による治療を行います。 ます。 |
養殖魚の出荷・栄養価 |
養殖魚の出荷 |
養殖魚の出荷には、以下の3つの方法があります。 1.洋上で生きたまま活魚運搬船に載せる 2.陸上まで生きた状態で持ち帰り、活魚運搬車に載せる 弾力感(コリコリ感)をより長い間味わうことができます。 |
養殖魚の栄養価 |
養殖魚は単においしいだけでなく、様々な栄養が豊富に含まれた健康食材!! ・脳の働きを活発化するDHAや血液をサラサラにしたり、血中の中性脂肪を減らすEPAが豊富! ・骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を予防するカルシウムが豊富!
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魚100g当たり含有量 |
DHA・EPA(g) |
カルシウム(mg) |
ビタミンD(μg) |
天然ブリ |
3.7 |
5 |
8 |
養殖ブリ |
4.5 |
12 |
4 |
天然マダイ |
1.4 |
11 |
5 |
養殖マダイ |
2.8 |
11 |
8 |
メバチマグロ |
0.3 |
4 |
2 |